Insight Blog

2009年04月03日

雑誌「宣伝会議」で連載スタート!


雑誌「宣伝会議」4月1日号から、連載がスタートしました。

「ブランディングに使える、超・実践インサイト講座」、全3回シリーズです。

1回4ページですが、インサイトを活用する上でのキモが、ぎゅっと詰まっています。

ぜひご覧ください。


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2009年03月18日

褒められると、うれしい。

褒められると、うれしいのは、子供も同じ。

まだ、生後4か月なので、言葉はわからないはずですが、褒めるとそれはもう嬉しそうに笑います。

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笑ったとき、「かわいいねー」

手を胸の前で組めたとき、「すごいねー」

絵本のページをめくれたとき、「かしこいねー」

音楽に合わせて、足をバタバタさせたとき、「かっこいいねー」

待っててねと言って、ひとり遊びができたとき、「えらいねー」

そのたびに、すっごく嬉しそう。

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ちなみに、私も、褒められたり、おだてられるのが大好きです(笑)。

仕事でも、大変なときなどは、

「おけさん、仕事デキるから、大丈夫ですよ」とか、「おけさんと仕事できるなんて、素敵」とか、「なんでもいいからおだててくれ。そしたら、(ブタでも)木に登るから。」みたいな話をして、ほめてもらいます。

わかっていても、やる気が出るからフシギ(笑)。
(みなさんは、そんな単純じゃないかもしれませんね。失礼しました。)

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ということで、これを読まれた仕事関係の方、ぜひ

「やってよ!」じゃなくて、「おけさんの仕事ぶりが見たい。きゃーすてき」って、言ってくださいね(笑)。

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2009年03月08日

うがぁー、うげぇー、コミュニケーション

「語りかけ育児」をしようと思っていて、子供によく話しかけます。

「今日は、いいお天気だね。窓の外がきれいだね」とか話しかけると、とても嬉しそうです。
目を見開くので、脳がいっしょうけんめい働いているのが、よーくわかります。
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そして、まだ生後3ヶ月にならないころでも、「うげ、うが」とか言って、答えようとします。

子供にすれば、がんばって、何かを話しているつもりなんでしょう。


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で、最初のうちは、「何を言いたいのかなー」「そうだねー、きれいだねー」とか、大人の言葉のまま話していたのですが、そのうち、ちょっと変えてみました。

親のほうも「うぎゃー、ぐげがー」というように、子供の言葉をそのまま返すようにしたのです。

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そしたら、子供は大喜び。答えてくれた、あるいは通じたー!(笑)って思ったのか、それはもう嬉々として話すようになりました。

子供:「うげー、うぎー。あえーぐぎゃーぐげーー」
パパ:「んげー、がごー、うぎょー?」
子供:「うがー、うげー」
パパ:「んがーんげー、だね」

みたいな会話ですね。ほとんど、動物園みたいですね(笑)。


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実は、相手の言語に合わせるのは、コミュニケーションの基本。

ビジネスでも相手の使っている用語、言葉に合わせますよね。

また、相手の言ったことをリピートするコミュニケーション方法を、「バックトラッキング」というそうですが、これは、無意識のうちに相手の信頼を得る基本的な方法と言われています。

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例えば、

「私は、これは青色だと思うんです。」
「青色ですね。」
「そう、黒に見えても、中にかすかな青色が入っているんですよ。」
「中に青色が入っているんですね。」

というように、相手の言葉を繰り返すことです。すると、相手は、無意識のうちに聞き手である私を同じ考えの人間と感じるので、非常に話しやすくなり、会話も弾みます。

人は、自分の言葉を受け止めて理解してくれていると思うと、その相手を無意識のうちに信頼するのです。

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もちろん、単なるオウム返しでは、単調になってしまいます。ときには、
「かすかに青色が入ることで、深みのある色になっているとおっしゃっているわけですね。」
という具合に、言い換えたりもします。

すると、
「そう、まさにそうなんですよ。よくわかりましたね。」
というように、共感度が増していきます。


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これは、赤ん坊も同じだったということですね。
「うげー」とか言って、子供と同じトーンで相槌を打ってあげると、大興奮状態になって、ずっとしゃべり続けています。

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話好きの子になってくれるといいなと思います。かなり、にぎやかな家にはなりそうではありますが(笑)。


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2009年02月19日

たて座りで、世界が変わる。

子供も生後3か月が過ぎ、首がすわるようになりました。

で、たて座りができるようになったのですが、何が一番変わったでしょうか?


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それは、「見える世界」ですね。

寝ていたときは、ひたすら天井が見えていたはず。

見上げていると、パパの顔も、いろんな方角から現れます。足のほうから現れたり、頭のてっぺんのほうから現れたり。

上下の概念も持ちにくかったと思います。


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でも、たてに座れるようになると、上下にモノが見れます。床(地面)を上から見ることができます。

きっと、世界が激変したに違いありません。

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見える風景、景色が一気に広がって、それはそれは楽しそうです。

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同じように、お気に入りの抱っこも、変わりました。

以前は、横抱っこ(本人の気分は、まちがいなく、姫抱っこ?(笑))だったのですが、いまや、すぐ飽きてきて不機嫌になります。

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で、たて抱っこがお気に入りになったのですが、さらにアグレッシブになって(笑)、前向きに抱っこされたがるようになりました。

そう、普通にたて抱っこされると、見えるのはパパの顔だけ。
「よっぽどオモシロイ顔をし続けてくんないとつまんなーい」となるわけですね(笑)。


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「前向き、たて抱っこ」で、ガンダム歩け!

これなら、視界良好。で、景色も次々変わる。

ご機嫌です(笑)。

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仕事でも、ぜひ視点を変えましょうね。

現場の喧騒から離れて、ちょっとだけ上から俯瞰的に見てみる。自分のおかれている地平がよーく見えます。

後ろ向きだと、社内の上や横の顔しか見えないですが、前向きになると、世の中の空気や消費者の気持ちが見えてきます。

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それは、それは、おもしろくて飽きない、いい景色ですよ。


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2009年02月17日

自分を大発見!!

生後3ヶ月半にして、大発見があったようです。

それは、鏡の中に映っているのは、な、なんと自分なんだ!ってこと(笑)。


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いままでも、鏡を見ることはあったのですが、「誰かいるなー」ぐらいにしか思っていなかったようです。

それが、ついにわかったみたいなのです。

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鏡に映っているのは、抱っこしているパパとちっちゃな自分。

交互にパパと自分を見ては、不思議そうな顔。そして、鏡の前にいる実物のパパを見上げる。どうも、同じパパらしい(笑)。

ってことは、ってことは。 ここにもうひとり映っている小さな子は、自分だー!ってことですね(笑)。


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こうして、子供は、「自分という存在」があることを、初めて知ったようです。

しかも、自分って、こんな姿なんだー!ということも。

そりゃあ、びっくりしたでしょうね、想像するに。彼女にとっては、まあ、世紀の大発見というところでしょう(笑)。


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自分を、外側から、素直に見てみる。

人の視点から。相手の立場から。人になりきって、自分を見てみる。


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大人になっても、大事ですよね。

自分がどう見えているのかがわかれば、自分の活かし方もわかるし、改善の方向もわかります。

また、人とのコミュニケーションのとり方も、劇的によくなります。


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ブランドや製品だって、そうです。

自分の担当するブランドや製品が、どういうふうに見えるのか、素直に見てみましょう。

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「えくぼ」と思っていたものが、実は「あばた」にしか見えないかもしれません。

「地味」と思い込んでいたのに、実は「落ち着きがある」と見えているかもしれません。


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まずは、どう見えるのか、どう思われているのかを、知りましょう。

赤ちゃんのような素直な目で見れば、今まで気づいていなかった「世紀の大発見」があるかもしれませんよ。


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2009年02月16日

高額商品でも、インサイトは使える?

JMAや宣伝会議のセミナーなどでインサイトのお話をするとき、量販品を多く取り上げます。

食品や日用雑貨品などの消費財(パッケージグッズ)を、例に挙げたり、ワークショップのお題にしたりします。

誰でも実感を持ちやすいですし、課題にも取り組みやすいからです。


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しかし、そのせいもあって、「インサイトは、高額商品でも使えるのでしょうか?」

(高額商品は、いろいろ調べてから買うので、心のホットボタンを押されただけでは、買わないのではないでしょうか?)

といった質問を、よくいただきます。


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なので、この場を借りて、お答えしようと思います。

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高額商品でも、消費財と同じように、インサイトは使えます。

というより、実は、高額商品のほうが、消費財以上にインサイトが重要です。


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例として、ダイヤモンドとクルマを挙げてみましょう。

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まずは、デビアス(ダイヤモンド)の例。

もう数年前になりますが、3ストーンダイヤモンドのトリロジーは、「あなたの過去、現在、未来が輝く」という提案によって、大ヒット商品となりました。

これは、子育てに一段落した女性の「自分のこれまでも、現在も、将来も、すべて肯定してほしい」という気持ちを見事にとらえています。

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クルマの例もいくつか挙げてみましょう。

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かつての、セレナの「モノより思い出」、ステップワゴンの「子供と一緒に、どこ行こう」などは、まさに子供をもつ父親のインサイトそのものです。

(どちらも、キャンペーンを変更して、パワーを失ってしまいましたが。残念です。)


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大昔にも、インサイトを突いた、素晴らしいクルマの広告があります。

インサイトという言葉もなかった時代のことですから、その視点の斬新さ、鋭さは見事としか言いようがありません。それは・・・

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「白いクラウン」

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当時、クラウンは最高級車。(そんな時代もあったんですね)

「クラウンと言えば、黒塗りの社用車」という固定観念があって、誰も自家用車としては買わなかったそうです。

その固定観念を、この広告は打ち破りました。

「白」は、自家用車のシンボル。「そうかー。クラウンを自家用車として乗ってもいいのか。いつかは、乗ってみたいなあ!」と思わせることに成功したわけです。


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商品開発でも、日産のティーダは、「人が品質の良さを感じるポイント」に絞って開発されました。

これは、プロダクトデザインの世界で「感性品質」と呼ばれ注目されているもので、インサイトとほとんど同じ考え方に立っています。

感性品質では、「五感」で感じ取るものの中にホットボタンを見つけ出し、「五感」に訴えかけます。

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ここでは、ダイヤモンドとクルマの例を取り上げましたが、高額商品ほど、実は理屈を超えた「感情」を揺り動かされて買うのです。

人々は、機能や性能だけに、お金を出すわけではありません。


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ダイヤモンドなんて、機能的に言えば、ただの「光る石」ですからね(笑)。


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2009年02月12日

渡る世間に鬼はなし

この前の休日のこと。

子供をキャリア(ベビービヨルン)に入れて、スーパーに買い物に行きました。

まあ、明日の朝食用の魚とか卵を買うぐらいで、大した買い物ではなかったので、子供とふたりで散歩がてらに出掛けました。

胸の前に子供、背中に小さなリュックというスタイルです。

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スーパーには子連れはたくさんいましたが、母親だけか、母親プラス子供を抱っこしている父親、という感じで、父親だけで買い物に来ている人はいませんでした。

うちの子は、人ごみに来るとすぐ寝ちゃうので、特に支障はありません。

棚にある商品をとるとき、前屈みになって、子供を「むぎゅ」と挟まなければ大丈夫です。

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しかし、しかし、です。

レジに行って代金を払おうとしていたら、なんとレジのおばちゃんが、カゴから出した商品を、「袋に入れましょうか?」と言ってくれるではないですか!なんという優しい申し出。

「あ、大丈夫です。ありがとう」と礼を言ったのですが、レジのおばちゃんのこんな優しい表情は、今まで見たことがありませんでした(笑)。


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さらに。

レジうしろのカウンターで、袋詰めしていると、(このときも体を斜めにして袋に入れるので、ちょっと不便そうには見えるのですが)今度は、カゴを回収していた別のおばちゃんが近寄ってきて、

「何か、お手伝いしましょうか?」

と、これまた聞いたことがないような優しい声で、言ってくれるではありませんか(笑)。


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いやー。

子供ができると、世の中はこんなにも優しいのか、と実感すること、ひとしきり。

ちょっとパパが大変そうに見えたのかもしれないけど(笑)、世の中、捨てたもんじゃないですね。

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2009年01月29日

パパ・ガンダムの操縦

言葉は話せなくても、子供は、パパを思い通りに操っています。
まるで、ガンダムでも操縦するかのように(笑)。

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抱っこしていて、立ち止っていると、泣きそうな顔になってきます。見える景色が変わらないから、つまらないってことみたいです。だから、泣きそうになって、「歩け!」という指示を出すわけです。

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最初は、ちょっと泣き声を出してみて「歩け、歩け」。
それでも、歩かないようなら、はっきりわかるように大泣きする。
ちょっと、報復気味に(笑)。


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どうも、子供にとってパパは、「歩いてなんぼ」みたいな位置づけにあるらしい。だから、立ち止っていると、とっても不満なんですね。

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なのに、疲れてきたからといって、椅子に座ろうもんなら、もう「ありえなーい!」って感じで、泣き始める。

座ると、景色が変わらない上に、目の位置が低くなって、ますますまわりが見渡せなくなります。もう、つまんなーい、わけです。


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泣くと「立ち上がり」、大泣きすると「歩く」。
眠くなってまどろむまで、うろうろ「歩き続ける」。

これは、もう操縦以外の何ものでもないですね(笑)。

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これも、子供にとっては、立派なコミュニケーション。

しかも、子供は、「パパが操縦されるのをイヤがっているわけじゃない」ってことをちゃーんと知っているんですよね(笑)。
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2009年01月28日

パパとわかるのに、2.5秒。

私の顔をじーっと見て、不思議そうな顔をしながら、

「誰だろう?この人・・・」
「うーん、見たことあるような・・・」
「あ、パパだあー」
と気づいて、にやーと笑顔を見せるまで、およそ2.5秒。

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もうすぐ生後3か月ですが、2週間前ぐらいは、4秒くらいかかっていたから、すごい進歩(笑)。

だんだん、私の顔とパパがつながってきたようです(笑)。
きっと、シナプス(神経細胞)がつながってきたんでしょうね。

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ブランド・コミュニケーションの世界で言えば、「ハリウッドスターを見たらラックス」「サルを見たら、イーモバイル」のように、あるものを見てブランドが想起される、そういう連想の働くブランドは強い。

ここで、2.5秒もかかっていては、どうしようもありません(笑)。
瞬間的にブランドが連想されるぐらい、太いシナプスでつなぐのが、ブランディングの醍醐味です。


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子供は、ママを見たときは、すぐ笑いかけます。
ママのほうが、太いシナプスでつながれているみたいですね。

でも、ママは競合ではないので(笑)、とってもいいこと。

はやく、私のことがわかるのに、2秒を切らないかなあ(笑)。

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2009年01月26日

1分の感謝で、脳が目覚める

朝、仕事にとりかかろうとしても、どうにもこうにも、やる気がでないとき。

今日は一日忙しいのがわかっていて、朝からうんざりしているとき。

ありますよねー。こういう日。


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そういうとき、やる気を出すいい方法を、お教えしましょう。

朝、PCを立ち上げる時の1分間を使います。


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PCの電源を入れたら、目をつぶり、

「自分のやりたい仕事に就けて、私は本当に幸せです。こんなにおもしろい仕事ができて、心から感謝しています。」

と言います。私の場合だと、「アカウントプランナーになれて幸せです。好きな広告の仕事ができて、本当に感謝しています」と言います。

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声に出して言うと、まわりの同僚がびっくりするでしょうから、心の中で唱えるのが無難ですね(笑)。また、手を目の前で組むと気分が出ます(笑)。


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これだけのことで、すごく気持ちが晴れます。
イヤイヤ、仕方なく仕事するかーという気分が、「よーし、がんばって、いい仕事するぞー」に変わります。

脳って、これぐらい単純。

たった1分です。騙されたと思って、一度やってみてください。
効果、抜群ですよ。

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2009年01月23日

子育てクイズ1の答え

もったいをつけているうちに、クイズを出すだけ出しておいて、答えを載せるのを忘れかけていました(笑)。

実際は、先週、何年ぶりかの風邪で、高熱にうなされていました。
(セミナーは、なんとかやり遂げましたが)

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1月6日出題のクイズは、こんなものでした。


難問1:モビールを、どうやって動かすか?

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難問2:人気のない「うさちゃん」をどうするか?

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答えを出しそびれているうちに、メールでいろいろな答えをいただきました。
そして、答えはいったいいつなんだ?!という、お叱りの声をいただきました。

考えると、夜も眠れない!という悩みや苦情も伺いました(笑)。


・風をよく受ける羽のようなものを付けて、扇風機(首振り&リズム風)で動かす

・赤ちゃんの手の届く高さまで下げて、自分で触らせて動かさせる

・上の状態でさらにゴム紐で吊ってより動くようにした

・パパの指と人形を糸でつないで遠くにいても軽く動かせるようにした

・人形から紐を下げて赤ちゃんがちょっと引っ張れるようにした

・(ペットがいたら)ペットと人形をゴム紐でつないで遊ばせる(ペットがかわいそう。。。)

・よく使う扉やドアと人形をつないでちょくちょく動くようにする(よく使う出入り口や冷蔵庫の扉?)

・メトロノームを使って動かす  ・・・・・・・etc

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すごく、よく考えられてますよね。
ありがとうございます。


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それよりもいい答えかどうかは別として、私がやったことは・・・

じゃーんと。

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そう。モビールとうさちゃんを、紐でつなぎました。

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まだ子供は小さくて自分で紐をつかむことはできません。でも、手足はばたばたさせるので、うさちゃんの紐を通してモビールが動くというわけです。


うーん、一見関係のない、ふたつのものを結びつけるのは、まさに「アイデア」。

実は、これを思いついたのは妻なのですが、コロンブスの卵的アイデアといいますか、コペルニクス的大転回だと思いませんか。

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子供にとっては、ぶら下がったおサルさんとか人形が動くので、大喜び。
何日かして、自分が右手を動かすことと、人形が動くことに関係があることに、気がついたようでした。

一生懸命、手を動かして、人形を見てましたから。

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でも、そこに「因果関係」を見いだしたとしたら、すごいことです。
「引力があるから、リンゴが落ちる」という因果関係を見てとった、ニュートンみたいなものですからね。

きっと、子供にとっては、大発見だったに違いありません(笑)。

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さて、みなさんの答えは、どうでしたか?
当たっていましたか。それとも、もっと画期的なアイデアだったですか?

ぜひぜひ、あなたのアイデアを、お知らせください。

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2009年01月21日

JMAのワークショップは大盛況でした!

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〈グループワーク風景〉


1月16日、JMA(日本マーケティング協会)のセミナー「若手マーケターのための『消費者インサイト実践トレーニング」を行いました。

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午前中に講義をしたあと、午後からはワークショップ。
まず、最初に「お絵かき」ウォーミングアップをしてカテゴリーインサイトを探ります。

で、いよいよグループワーク。60名が10グループに分かれてワークショップを行ったのですが、どのグループも活発な意見にあふれ、大盛り上がりでした。


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みなさん、「インサイト」という言葉をご存知でしたし、3~4割の方は実務でも使われているようでしたので、非常にレベルの高いワークショップになりました。

たった半日の、しかも急造チームでのグループワークでしたが、実際に売れそうな、インサイトを突いたプロポジションがいくつもプレゼンされました。


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5年前、「インサイト」を出版したころと比べると、ほんとに夢のようです。
「インサイトをご存知の方、手を挙げてくださーい」
「しーん」
「・・・・・・」
というセミナーが、ほとんどでしたから(笑)。


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2月3日にも、同じ内容のセミナーを開きますので、よろしかったら、おいでください。
お会いできるのを、楽しみにしております。

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2009年01月11日

JMAセミナーの追加講演を行います!

1月16日(金)、60名で募集していました、JMA(日本マーケティング協会)のセミナー「消費者インサイト実践トレーニング」がお陰さまで、あっという間に満席となりました。

追加として、2月3日(火)にも、同じ内容で実施します。

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「若手マーケターのための『消費者インサイト実践トレーニング』」 2月3日追加募集
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私の講演やワークショップに参加されたことのある方でも、半日かけてワークショップをみっちり行う、またとない機会です。

もちろん、はじめての方も大歓迎です。

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「インサイトを見つけ、そこからアイデアを出す」
そのときの感激を、ぜひ体験していただけたらと思います。

会場でお会いできるのを、楽しみにしております。

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2009年01月10日

スピルバーグは、かわいさを知っている

スピルバーグの映画の中には、かわいいキャラクターが、いろいろ出てきます。

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「グレムリン」の中のギズモだったり、「ET」だったり。

ギズモは、グレムリンに変身する前の、かわいい姿のときの名前ですね。


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ギズモは、「クゥー」って鳴いたり、仕草もむちゃくちゃかわいいのですが、どうして、こうもかわいく感じるのか、私はわかっていませんでした。

それが、子供ができて、ようやくわかりました!
(わかっている方たちは、とっくにわかっていたと思いますが(笑))

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そう、スピルバーグが描いているキャラクターたちの声や仕草がかわいいのは、「赤ん坊」の声や仕草をそのまま取り入れているからなんですね。

だから、無条件にかわいいと感じてしまう(笑)。


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広告でも何かを表現するとき、人がそもそも感じていること、思っていることをうまく活用することが大事です。

このスピルバーグの例でいえば、赤ちゃんのような「声」や「仕草」をうまく活用して、かわいさを感じさせているわけです。


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このあたりの手法は、ジョージ・ルーカスにも、引き継がれています。

スターウォーズ「ジェダイの復讐(エピソード6)」の舞台となる「緑の惑星エンドア」に住んでいる「イォーク族」。小さい、まるでこぐまのぬいぐるみのような姿です。

彼らの言葉や声も、赤ん坊の「なんご(あー、くーといった発声)」にそっくりです。

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既に、人々が感じていることを、使う。引き出す。
これが、何かを表現し、瞬間的に伝えたいとき、欠かせません。


逆に言えば、人がまったく知らないこと、経験したことのないことで、ある感情を引き起こそうとするのは、想像以上に難しいことなのです。

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2009年01月09日

神様のネットワーク

みなさんは、初詣に行かれましたか?

私は、お正月休みの3日に、近所の神社に行ってきました。

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そのときのことを急に思い出したのですが、日本の神社には「お参りの仕方」というものがあるのを、ご存じですか?

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一番大事なポイントは、神様にお願いするとき、まず最初に、自分の住所・氏名を述べることです。
(心の中で述べれば、声に出さなくてもOKですが。)

日本の神様は、とても人間的なので、急に願い事をされても、誰が誰だかわかりません。

住所・氏名を聞いてはじめて、「あー、あそこの桶谷か。お、子供ができたようじゃのう。今年は、どんな願い事じゃ?」というように、はじめて聞いてくれます。


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また、日本は、多神教の国です。キリスト教やイスラム教のような一神教と違って、八百万(やおよろず)の神がいます。

大きな楠木にも、美しい滝にも、大きな岩にも、神が宿っています。

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これらのたくさんの神様は、地域ごとに担当を分けていて、全体でネットワークを組んでいます。

なので、住所はとても大事なのです。
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たとえば、引越しするときも、旧住所でお世話になった神社に「今まで、ありがとうございました。目黒区に引越することになりました」と、挨拶することが大事です。

すると、そこの神様は、「そうか、引越するのか。じゃあ、目黒のほうの、えーと何と言うんじゃったかのう。そこの神様のほうに知らせておこう」と、引き継いでくれます。


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で、目黒に引越したあと、新しい神社にお参りに行って挨拶をすれば、「おー、来たか、来たか。聞いておるぞ。これからは、ワシに任せよ。」という感じになります。


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あと、大事なのは、「お賽銭を投げない」ことでしょうか。

日本の神様は、人と同じ感情を持っているので、投げつけられると願い事をかなえる気になれないそうです。

そっと、丁寧に入れるのがよいようです。


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それから、神社にはたいてい、お参りの仕方が貼り出されていますから、それにのっとるのがいいですね。

私の行った近所の神社は、「2礼2拍1礼」と出ています。

2礼2拍1礼とは、まず2回礼をして、2回手を打ち、お祈りしたあと最後に1回礼をする、というお参りの仕方です。


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ほかにもいろいろありますが、私は、上の3点は守るようにしています。

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なんとなく、そうしてからのほうが、願い事がかなうようになった気がします(笑)。

その気持ちは、KitKatの、「きっと、サクラサクよ。」に願いを込める、受験生と同じなのかもしれませんね。

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2009年01月08日

男の妊娠体験

妻の妊娠期間中の話ですが、いろいろな「教室」に、参加しました。

バースコーディネーターの大葉ナナコさんが主催されている「出産教室」や、自治体が主催している「育児教室」など。

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これらの教室で、夫も、妻のお腹の重さを実感するために、5kgの鉛を腹まわりにつけたジャケット(もしくはベルト)を装着してみます。
胎児の重さは3kgぐらいですが、胎盤や羊水などを合わせると5kgぐらいになるそうです。

目的のひとつは、重さや動きにくさを体験して、妻の大変さを理解することにあります。
たしかに、腰を痛めそうだし、足元のものを拾うなんてとんでもない感じです(笑)。

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でも、私の場合、大変さ以上に、「妻はいいなあ」と感じてしまいました(笑)。

もうひとつの目的に、「子供の親になる心の準備をすること」があるらしいのですが、そういう責任感というより、羨ましさを感じてしまったわけです(笑)。

子供がお腹に入っている実感がずっしりあって、「ここで子供が育っているのかー」と思うと、なんだか嬉しい。やっぱり、実感として噛みしめられるのは、大変さがあってもいいものですね。

これぞ、妻の特権ですね(笑)。

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人間って、なんだかんだ言っても、体感覚の生き物です。
脳の大半は、感覚を感じ取ることに使っているようですし。

アタマで考えても、なかなか実感は湧いてきません。

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これって、インサイトを探る場合、特に大切ですね。実際に、使ってみる、やってみる、行ってみる。
そして、実感をもってはじめて、何がホットボタンか見えてきます。


この妊娠体験で、妊婦さんの大変さと、何より「嬉しい」気持ちが、しっかりと実感できました。

やっぱり、うらやましい(笑)。

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2009年01月07日

ひとりで子育てするのは、たいへんすぎますね。

お正月は、実質、2回目の育児休暇となりました(笑)。

よく言えば、育児三昧、育児し放題。
別の言い方をすれば、ひたすら家事と、子供と妻の世話に追われる正月休みでした(笑)。

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出産直後にも1週間休みましたが、やっぱり、母親ひとりで子育てをするのは大変すぎますね。

早朝から、おっぱい、ゲップ出し、ミルクつくり、ミルクあげ、ゲップ出し、おむつ替え、授乳ティーつくり、朝ごはんつくり、朝ご飯食べ、おっぱい、ゲップ出し、おむつ洗い(布おむつを使っています。気持ちいいので)、おむつ干し、朝食の皿洗い、子育て本のアマゾンからの配送受け取り、おっぱい、ゲップ出し、昼ごはんの準備・・・と、まだ昼ごはん!(笑)とばかりに、続いていきます。


二人がかりでやるとして、夫(つまり私)が、3度の食事の料理・配膳、皿洗い、ミルクつくり、ときどき抱っこ、お風呂入れ、おむつ洗いを担当したとしても、母親自身はお風呂にも入れなかったりします。

母親は、夜中もおっぱいをあげているので、寝不足でふらふら。
(夫は、そのとき、妻からのSOSが出ない限り、爆睡できます(笑)。夫には幸い、おっぱいがついていないので(笑))

何より大変なのは、授乳中は、トイレにも行けない。何にもできないこと。
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ということで、子育てに夫の協力は、不可欠ですね。

とにかく、家にいることが大事。居さえすれば、いろいろ雑用ができますからね。
おむつをもってくる、お湯を沸かす、空調の温度を変える、いろいろできます。(こんな簡単なことが、と思うでしょうが、手を離せない母親には、天の助け!(笑))


なので、内閣府が奨励している、父親の残業なし帰宅は、的を獲ていますね。珍しく(笑)。

とにかく早く帰ってあげることが、母親の何よりの助けです。
(もちろん、帰宅するなりビール飲んでごろごろしてたら、逆鱗に触れるでしょうが(笑))

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できれば、男も、家事一式ができたほうがいいですね。

何より、自分自身の気持ちが楽になりますよ。
だって、てんやわんやになっている母親を目の前にしても、スキルがなければ、料理も皿洗いも洗濯も何もしてあげられないわけですからね。自分がもどかしくなります。

少なくとも、自分の世話は自分でしないと。何か少しでも、妻に世話してもらったら、それは仕事を増やしているだけですからね(笑)。

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「男の家事検定」じゃないけれど、「男の料理教室」じゃないけれど、男は家事スキルをアップするのがどんどん大事になってくるでしょうね。

最近の若い世代は、大丈夫な気もしますが、どうでしょう?

私も、ヘタなりに、毎日料理をつくっていると、だんだん上手になってきました。やってみる。それを楽しんでみる、というのが大事みたいですね。

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そのためには、「家事のできる男=超かっこいい」みたいなイメージができるといいですね。家事をするモチベーション(動機付け)を高めるわけです。

しがなく黙々と家事をするのは、ちょっと辛い(笑)。


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このあたりの、「動機付けの強化」だったり、早く帰宅できるようにするといった「バリアの解消」は、まさにマーケティングの取り組みとまったく同じです。

どうしたら、男がみんな家事をしたくなるんでしょうね?

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みなさんは、どう思われますか?

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2009年01月06日

子育てクイズ、その1

今日は、正月早々、子育て初心者が取り組んだ難問(?)を出してみたいと思います。


難問1: 動け、人形たち。

うちの子供は、ベビーベッド上にぶらさげられた、写真にあるような人形が大好きです。
特に、動かしてあげるとすごく喜びます。(電動(ぜんまい)仕掛けではありません)

でも、ずっと手で動かし続けるのも大変なので、指でクルクルまわしていました。すると、離したあとも、しばらくはゴムひもが戻るようにクルクル回ってくれます。

ただ、それでも、1分もすると止まってしまい、子供はグズりだします。

メリーのような電動(ぜんまい)仕掛けのものも検討したのですが、規則正しく動くものより、いろいろな動きをするもののほうが脳の発育によいという話も聞いたことがあります。

さて、いったい、どうしたでしょうか?


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難問2: うさちゃん、人気なし。

その一方で、写真にあるような、手首に装着するガラガラは、まったく人気がありません。

ファンシーな淡い色より、はっきりした原色系のほうが好きなようです。

また、言葉や音楽には反応しても、ただのガラガラには興味をもてないようです。

子供が興味をもたないものは、あきらめたほうがいいと聞いていますが、さて、どんな使い方をしたでしょうか?


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ワークショップなどで、最初にアタマをほぐすために、アイデア出しをすることがよくあります。

5分ぐらいの間に、「ゼムクリップの新しい使い方」を、できるだけたくさん出すとか、「レンガの使いみち」を100案出すとか。くだらないアイデアも、大歓迎。数多く出すことが、大切です。

ワークショップの途中でも、議論が行き詰ったり、アタマが疲れてきたりしたとき、リフレッシュするためによくやる方法です。

慣れてくると、モードが左脳から右脳に変わる瞬間が、実感できますよ。


上の2つの難問にも、チャレンジしてみてください。
アイデアが閃いた!という方は、ぜひぜひ、コメントをお寄せください。

答えはいっぱいあるかと思いますが、私がやったことは、2~3日後に発表します。
(ちょっと、もったいをつけて(笑))

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2009年01月05日

子供は、自分を子供時代に戻してくれる。

1月4日、初めて子供と二人で散歩に出かけた。生後2か月ちょっと。

ベビービヨルンというベビーキャリアをつけて、胸の前に子供を抱いて出かけた。

子供のころ、ランドセルを、背中ではなくて胸の前に回して野球のプロテクター代わりにして遊んでいたが、ちょうどそんな感じになる(笑)。


行先は、近所の公園。子供が生まれる前から決めていた行先だ。

そこから、さらに丘の上に、もうひとつの公園がある。その公園から公園へ向かう坂道は、何の変哲もない道なのに、私はなんとなく好きだった。


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子供を連れて、「陽の光がきれいだね。赤い木の実がなってるね。」などと話しかけながら歩いていたとき、ふいに、とてつもない懐かしさにおそわれて、目頭が熱くなった。


青い澄んだ空。穏やかな午後の陽射し。ゆっくり揺れる木々。
そう、それは幼いころ、見慣れた風景だった。

生まれ育った京都の東山のふもと。坂道を登っていくと、お寺があった。友だちとふざけながら駆け上った道・・・。


「子供ができると、もう一度、子供時代を楽しめるぞ。」と友人から聞いたことがあるが、こういうことなのか。子供と一体化して、子供の気持ちで見るから、いつもの風景が違って見える。

それまで、子供時代を楽しめるというのは、もう一度ボール遊びをしたり、アニメ番組を見たりできる、というぐらいに思っていたが、それ以上らしい。


このとき、私は、どうしてこの坂道が好きなのか、はっきりとわかった。
幼い自分が、目の前を走っていくのが見えた。


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「もう花が咲いてるね。これは、ボケの花かなあ。」「あれが、たこ揚げだよ。ジャイロカイトといって、上げやすくなった洋凧なんだ」とか、ずーっと「語りかけ」というか解説(?)をしながら、ゆっくりゆっくり歩いているので、今までなら気にもとめないような些細なことに気づいたりする。

子供のおかげで、ちょっとした散歩でも、発見の連続だ。

子供になりきること。それが、この「子供時代を、もう一度、思いっきり楽しむ」秘訣にちがいない。

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2009年01月04日

新生児との非言語コミュニケーション

「おむつ、替えるよー」

言葉で言っても、赤ん坊には理解できませんね。


でも、いきなり服を脱がされて、おむつまで脱がされたら、赤ん坊もびっくり。
大人だって、いきなりパンツ下ろされたら、びっくりしますよね(笑)。

やっぱり、心の準備が必要だし、先に知らせて欲しい。


こういうとき、どうしたらいいか?

そこで妻が考え出したのが、言葉以外でコミュニケーションをとる方法。


この「おむつ替え」の場合でいえば、こんな感じです。

「おむつチェック、おむつチェック、おむつチェック、しーましょ」と言いながら、両足をもって、交互に上下させる。右足上げて、左足上げて、右足上げて、を交互にしながら、歌う。

これを繰り返していると、そのうち、言葉はわからなくても、両足を持たれて交互に上下されると、そのあと服が脱がされることがわかってきます。

要は、合図みたいなもの。そして、この合図と行動が「ひも付け」さられると、「合図」だけでいまからする「行動」が、伝わるようになります。


これって、広告などでいう、「コミュニケーション上の資産」と呼ばれるものと、かなり近い。


例えば、サントリーの伊右衛門のコマーシャル。

久石譲さんの音楽が聞こえてきただけで、「あ、伊右衛門のコマーシャル」ってわかりますよね。それは、脳の中で、この曲と商品が結びついて記憶されているからです。

さらに、この音楽から、京都の老舗のお茶屋さんが目に浮かんできませんか?音楽から、ビジュアルまで連想される、すばらしいブランド資産です。

こういう音楽の資産があると、ラジオCMなど音声だけの広告でも、まるで「映像も見ている」かのように、京都の景色が蘇ってきます。


他にも、「白い犬」が出てきたら、「ソフトバンク」とわかりますよね。
何か、お得なサービスを知らせてくれそうです。

古いところでは、「小便小僧」が出てきたら、サントリーの「ダカラ」とか。
これも、「カラダの余分なものを外に出す」という製品特徴を伝える「シンボル」になっています。


このように、ブランドとセットで記憶されている「映像」や「音楽」、「シンボル」などがありますが、これらを、コミュニケーション上の「ブランド資産」と呼んでいます。

これらを多くつくる、あるいは強いものをつくるほど、ブランドは強くなっていきます。連想ゲームが働くようになり、コミュニケーションがどんどん効率的になっていきます。

逆に、こういう資産がないCMは、いちいち全編を注意深く見てもらわないと、何のCMだったかわからないし、記憶にも残りにくい結果になります。


音声がらみでは、「音楽」のほかにも、サウンドロゴと呼ばれる「お口くちゅくちゅ、モンダミン」みたいな歌い込みで、言葉の記憶を強化するやり方もあります。

「おむつチェック」の歌い込みは、まさにこれと同じ方法です。
この歌を聞いただけで、(言葉の意味がわからなくても、)ちゃんと、おむつ替えが始まることを連想できるようになります。

ほら、「おむつを替えますよー」という伝えたい内容が、ちゃんと伝わりました。

マスコミュニケーションの手法は、こんな身近なワン・ツー・ワンのコミュニケーションにも使えるようです。