Insight Blog

ABOUT脳ほど素敵なものはない

ブログ「Insight Blog|インサイトの達人 桶谷 功」のカテゴリ「脳ほど素敵なものはない」に投稿されたすべてのエントリーのアーカイブのページです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のカテゴリは気付きもろもろです。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.37

メイン

脳ほど素敵なものはない ARCHIVES

2008年10月15日

自分の脳をインサイトする

(脳ほど素敵なものはない VOL1)

脳は、それはそれは素敵なものです。
限りない能力を持っています。

自分の脳の能力を、どこまで引き出すか?
仕事においても、自己実現においても、それが全てと言っても過言ではありません。

どう、自分の脳を気持ちよくしてあげれば、能力を発揮するのか?
どうやれば、がんがんやる気が出るのか?
そして、すっごいアイデアが欲しいとき、脳にどうアクセスすれば、出てくるのか?

脳の仕組みと、クセを知れば、楽しくすごいことができるようになります。
このブログのカテゴリーでは、自分の脳をどう活かすか、をお話していこうと思います。


2009年01月01日

2009年は、いい年だった?!

あけまして、おめでとうございます。

「1年の計は元旦にあり」

年初に、いつも、その年の目標を立てるのですが、そのとき、ちょっと変わったやり方をしています。
それを、お話しましょう。

すごく効果があるので、興味のある方は、ぜひ試してみてください。


目標を決めたら、それを既に達成した「現在」のこととして、強くイメージします。
これからのことなのに、不思議な感じがするでしょうが、既に達成したときのうれしいイメージを思い浮かべます。

「インサイト実践トレーニング」の中で、絵を描くワークがいくつもありますが、それと同じように「絵を描いて」イメージするのも、効果的な方法です。

絵には、自分の無意識が投影されるので、目標を達成したときのイメージを強く持つことができます。
目標を「文字にする」のが大事とよく言いますよね。未来の手帳に書き出すとか。すべて、目的は同じです。


目標を達成したときのイメージを描くという意味では、あの「イチロー選手」も同じです。

彼は、打つ前に、「自分の打球が、野手の間を抜けていく映像が見える」と言います。そのイメージをなぞるようにヒットを打つ。結果が先にあって、現実が後から追いかけていくのです。


脳は、過去・現在・未来という時間の区別があまりできないので、「既に達成した、現在のこと」として目標をインプットすると、それを達成した状況を現実につくろうとしてくれます。
(つまり、現実のつじつまを合わせてくれるわけです。)

ちょっとおもしろいでしょ。
ぜひ、目標達成のイメージを、ビジュアル化してみましょう。


では、私が、今年達成した(達成することになる)目標はというと・・・


①ソーシャル・インサイトのプロジェクトをスタートできたこと。

有志のメンバーとワークショップを行い、いくつかの社会問題について、インサイトを見つけ出している。
それを、どのようなかたちで発表するか、詰めの段階に入っている。

参加いただけるメンバーの人数が多すぎて、いくつかのテーマに分けて分科会にしている。
(このブログを読まれている方、ぜひご参加ください(笑))


②「男の子育てインサイト」など、自分ならではの気付きを、山のように持てたこと。

このブログで書いているような、日々の生活の中での気付きを書きためた。特に、「子育て」を思いきり楽しむ中で見つけた、さまざまなインサイト。

これらは、子育ての範囲を超えた、ソーシャル・インサイトだったり、マーケティングで使えるインサイトだったり。自分自身が、いちばん楽しんでいる。


③最強のプランニング・メソッドをつくり上げたこと。

今まで培ってきた「インサイト」のメソッドと、グローバルで確立されている「ブランディング・メソッド」、クロスメディア・キャンペーン構築のための「エンゲージメント・プランニング」、そして、ベースとしての「マーケティング」、量的にインサイトを検証する新たな「調査」手法。

これらを統合して、誰もが試してみたくなるような、魅力的なプランニング・メソッドが、できあがった。

そして、それを実際のプロジェクトで試し、成功をおさめている。


なんか、ノーテンキだなーと、思ったでしょ(笑)。やけに、楽観的で(笑)。

でも、先に目標をイメージしておくと、どうやったら達成できるか、自然と知恵が生まれてくるんですよ。これも、脳のクセのひとつです。自然と解決策を見つけようとしてくれるので。


実は、あとふたつ達成した目標があるのですが、それはちょっと内緒ですね(笑)。
2009年の終わりに、公開したいと思います。


2009年01月02日

2009年はいい年だった?!(其の2)

年初に目標を立て、達成したイメージを描いても、なかなか実際の行動が伴わないものですよね。

私も、根がサボりたがりというか、すぐ楽なほうへ楽なほうへと向かいがちなので、ほんと困ってしまいます(笑)。

で、私が活用している「脳の特性」を、ちょっとお話しますね。


「千里の道も一歩から」ということわざがありますが、「一歩目」が一番大変で、一歩を踏み出せば二歩目、三歩目は自然と出てきます。興味も湧いてくるし、おもしろくなってきます。

この一歩目は、プロジェクト全体でもエネルギーが要りますし、継続的に行うものであれば毎日の第一歩(スタート)が、気分的に大変です。

先を見すぎて途方に暮れたり、今日はパスしようと億劫(おっくう)になったりします。


これを、どうやって乗り越えるか?

それは、脳の「作業興奮」という特性を、活用します。

作業を始めると脳が興奮状態になり、それが快楽になります(笑)。
やりだすまではあんなに億劫だったのに、やりだしたら止まらない!なんてことは、よくありますよね。

なので、やる気はなくても、気が重くても、とにかく始めてみる!ことにつきます。


私の場合でいえば、去年、本を書きましたが、スタートがとにかく大変でした。
やる気はあるのに、グズグズしていて(笑)。

なので、年始にワークショップの案内を出して、日にちを先に決めてしまいました。
(本の中に、ワークショップの実況を入れる予定だったので。)

実際、ワークショップ前は仕事が忙しくて、もう死にそうになりましたが(笑)、とにかく始めることで、本づくりを楽しく進められました。


また、日々の執筆も、「作業興奮」のお世話になりました(笑)。

とにかく、PCを開けて、書き始める。やる気が出たら、とか、かたまった時間がとれたら、なんて言っていたら、いつまでたっても私の脳は活動を始めません(笑)。

ましてや、何週間も間が空いてしまったときなど、再スタートするのはめまいがするほど大変です。

実際、4月~9月の執筆期間中に3回ほどあったのですが、もう私の脳は、「面倒くさいなー。億劫だなあ。明日から始めよう。」のオンパレードです(笑)。

でも、これをなだめすかして、とにかく書き始めると、そのうち「こんな楽しいこと、もっと早く始めようよ。今日は、朝までやるよ、やるよ。」なんて感じで、脳が大興奮状態になってきます。

ほんと、脳って子供みたいですが、このクセを知ってうまく活用すると、思い通りに働いてくれます(笑)。


それから、この「作業興奮」をつくるには、「目の前の作業に近視眼的に集中」するのがいいですね(笑)。全体像は俯瞰的に見て、作業は近視眼的に、です。

目標は遠大でも、遠くを見ていては、気が遠くなってしまいます。一歩づつ進むのが肝心です。

山登りをするとき、ずっと遠くを見ていると、景色が変わらないので、進んでいる実感を持てません。
近くの木々を見て、あるいは足元を見て歩くと、進んでいる実感があって、気持ち的に楽ですよね。
それと、同じです。

野球だって、ゴルフだって、目標はレフトスタンドだったり、グリーンだったりしますが、インパクトの瞬間はボールに集中しています。遠くを見てスイングすれば、空振り間違いなしです。

目の前のことに集中。その作業興奮の一歩一歩が、私たちをはるか千里のゴールまで連れて行ってくれます。


「脳を、この『作業興奮』状態にさえもっていければ、あとは何とかなる」
そう思っていると、何かを始めるとき、すごく気が楽ですよ。

ぜひ、お試しあれ。


2009年01月04日

新生児との非言語コミュニケーション

「おむつ、替えるよー」

言葉で言っても、赤ん坊には理解できませんね。


でも、いきなり服を脱がされて、おむつまで脱がされたら、赤ん坊もびっくり。
大人だって、いきなりパンツ下ろされたら、びっくりしますよね(笑)。

やっぱり、心の準備が必要だし、先に知らせて欲しい。


こういうとき、どうしたらいいか?

そこで妻が考え出したのが、言葉以外でコミュニケーションをとる方法。


この「おむつ替え」の場合でいえば、こんな感じです。

「おむつチェック、おむつチェック、おむつチェック、しーましょ」と言いながら、両足をもって、交互に上下させる。右足上げて、左足上げて、右足上げて、を交互にしながら、歌う。

これを繰り返していると、そのうち、言葉はわからなくても、両足を持たれて交互に上下されると、そのあと服が脱がされることがわかってきます。

要は、合図みたいなもの。そして、この合図と行動が「ひも付け」さられると、「合図」だけでいまからする「行動」が、伝わるようになります。


これって、広告などでいう、「コミュニケーション上の資産」と呼ばれるものと、かなり近い。


例えば、サントリーの伊右衛門のコマーシャル。

久石譲さんの音楽が聞こえてきただけで、「あ、伊右衛門のコマーシャル」ってわかりますよね。それは、脳の中で、この曲と商品が結びついて記憶されているからです。

さらに、この音楽から、京都の老舗のお茶屋さんが目に浮かんできませんか?音楽から、ビジュアルまで連想される、すばらしいブランド資産です。

こういう音楽の資産があると、ラジオCMなど音声だけの広告でも、まるで「映像も見ている」かのように、京都の景色が蘇ってきます。


他にも、「白い犬」が出てきたら、「ソフトバンク」とわかりますよね。
何か、お得なサービスを知らせてくれそうです。

古いところでは、「小便小僧」が出てきたら、サントリーの「ダカラ」とか。
これも、「カラダの余分なものを外に出す」という製品特徴を伝える「シンボル」になっています。


このように、ブランドとセットで記憶されている「映像」や「音楽」、「シンボル」などがありますが、これらを、コミュニケーション上の「ブランド資産」と呼んでいます。

これらを多くつくる、あるいは強いものをつくるほど、ブランドは強くなっていきます。連想ゲームが働くようになり、コミュニケーションがどんどん効率的になっていきます。

逆に、こういう資産がないCMは、いちいち全編を注意深く見てもらわないと、何のCMだったかわからないし、記憶にも残りにくい結果になります。


音声がらみでは、「音楽」のほかにも、サウンドロゴと呼ばれる「お口くちゅくちゅ、モンダミン」みたいな歌い込みで、言葉の記憶を強化するやり方もあります。

「おむつチェック」の歌い込みは、まさにこれと同じ方法です。
この歌を聞いただけで、(言葉の意味がわからなくても、)ちゃんと、おむつ替えが始まることを連想できるようになります。

ほら、「おむつを替えますよー」という伝えたい内容が、ちゃんと伝わりました。

マスコミュニケーションの手法は、こんな身近なワン・ツー・ワンのコミュニケーションにも使えるようです。

2009年01月26日

1分の感謝で、脳が目覚める

朝、仕事にとりかかろうとしても、どうにもこうにも、やる気がでないとき。

今日は一日忙しいのがわかっていて、朝からうんざりしているとき。

ありますよねー。こういう日。


.
そういうとき、やる気を出すいい方法を、お教えしましょう。

朝、PCを立ち上げる時の1分間を使います。


.
PCの電源を入れたら、目をつぶり、

「自分のやりたい仕事に就けて、私は本当に幸せです。こんなにおもしろい仕事ができて、心から感謝しています。」

と言います。私の場合だと、「アカウントプランナーになれて幸せです。好きな広告の仕事ができて、本当に感謝しています」と言います。

.
声に出して言うと、まわりの同僚がびっくりするでしょうから、心の中で唱えるのが無難ですね(笑)。また、手を目の前で組むと気分が出ます(笑)。


.
これだけのことで、すごく気持ちが晴れます。
イヤイヤ、仕方なく仕事するかーという気分が、「よーし、がんばって、いい仕事するぞー」に変わります。

脳って、これぐらい単純。

たった1分です。騙されたと思って、一度やってみてください。
効果、抜群ですよ。

.