Insight Blog

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2008年12月にブログ「Insight Blog|インサイトの達人 桶谷 功」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

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2008年12月 ARCHIVES

2008年12月06日

高知工科大学で、遠隔授業を体験!

高知工科大学の東京教室で、インサイトのお話をしました。

大学院に、「企業家コース」というユニークなプログラムがあり、教授の平野真先生にお招きいただきました。
さらに、この大学のユニークなところは、遠隔授業を行うところです。テレビ電話会議の要領で、カメラでとらえた映像とパワポの画像が、東京教室から、高知教室と大阪教室に配信されます。

「大阪のみなさん、聞こえますかー」「高知教室のほうは、大丈夫ですかー」と聞いていると、なんだかニュースのアナウンサーのような気分になってきます(笑)。
また、テレビカメラに向かいながら、同時に東京教室にいる受講生の方にお話しするというのは、なかなか妙なものです。

だんだん慣れてきたところで終了、というのが残念でしたが、なかなか貴重な体験でした。
昨年度に続いて2回目のゲストスピーチでした。平野先生、来年もぜひよろしくお願いいたします。

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2008年12月09日

早稲田大学で、お話してきました。

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12月9日(火)、商学部教授の嶋村和恵先生の広告論の授業にお招きいただき、学生さんたち(2年生)に、インサイトのお話をしてきました。

嶋村先生は、以前、「インサイト」の本(1冊目)を出したとき、日経広告研究所報に書評を書いてくださいました。インサイトの本質を書かれていて、非常に嬉しく思っていました。

また、先生の書かれた「新しい広告」の中でも、インサイトについて触れられていて、今回この講義(の打合せなど)で、初めてお会いしたのですが、初めてという感じが全然しませんでした。
(「新しい広告」は、実際に広告の「新しい」潮流を取り上げられていて、学生が教科書として使うのにふさわしい内容の本です。)

また、「ヒゲチェン」サイトを、ご案内する前からご存知で、「おもしろい!」と遊んでいただいたり、学生さんたちに推薦(?)いただいたりしていました。

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(授業前の風景)

授業のほうは、1時間半にわたって、インサイトとは何か?を事例などを使いながら話したのですが、なかなか有意義な体験でした。

広い教室(200名くらい収容?)で、うしろのほうの席から埋まっていくのは、今も昔も変わらないなあ、と思ったり。でも、朝9:00からの授業でも、寝ないで聞いているって熱心だなあと感心したり。(自分が学生だった頃より、ずっと前向きな空気でした。)

私の講義は、教壇から降りて、受講生に質問をしてまわるスタイルなのですが、うしろのほうまで歩いていくと、さすがに「え、ここまで来るの?!」という感じでした(笑)。

でも、ちゃんと質問に答えてくれたし、授業に参加してくれて、よかったです。
若い人たちに話すこと、次世代に自分の学んできたことを伝えることが好きなんだな、意義を感じているんだなと、つくづく思いました。

きゅんと冷えたキャンパスの空気がとても気持ちよかったです。

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2008年12月18日

JMA(日本マーケティング協会)でセミナーを行います。

JMA(日本マーケティング協会)でセミナーを、来年の1月16日に行うことになりました。

若手マーケターのための「消費者インサイト実践トレーニング」

インサイトの講義だけでなく、課題をもとに実際のワークショップをやってしまおうという、非常に実践的なセミナーです。

今までに私のセミナーを受けられた方も、初めての方も、非常によい機会ですのでぜひお越しください。

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2008年12月20日

アカデミーヒルズのニュースレターに出ました!

11月26日に、アカデミーヒルズで開催した「インサイト実践トレーニング」の模様が、森ビル発行のニュースレターに掲載されて、配信されました。

academyhills news letter (アカデミーヒルズ・ニュースレター)vol.6

このニュースレターは、マスメディアのほか、官公庁にも配信されるとのこと。
ソーシャル・インサイトに取り組み、広げていく上で、意味のある嬉しい出来事でした。

2008年12月29日

3種類の「おぎゃー」コミュニケーション

赤ん坊の「おぎゃー」ですが、だんだん進化(?)してきて、3種類に分かれるようになってきました。


ひとつは、生まれたときから、泣くおぎゃーで、「おぎゃー、おぎゃー」と規則正しく、というか一定のリズム、音程で泣く泣き方。(例えは悪いですが、セミが『鳴く』のと同じように、規則的に泣きます。)

これは、寒かったり、お腹が空いたり、服を脱がされてビックリしたり、おむつが濡れていて気持ち悪かったり、とにかく「不快な状態にある」ことをアピールしています。

でも、人が(大人でも)、不快なとき顔をしかめるようなもので、さほど意識しないで自然にそうなっている感じがします。

なので、コミュニケーションを目的としているというより、生理現象という感じですね。(結果的には、ママやパパがおくるみをかぶせてくれたり、おっぱいを飲ませてくれたりするので、コミュニケーションをきちんと果たしているのですが(笑))


ふたつめは、生後50日目ぐらいから現れた、明らかにコミュニケーションを目的とした泣き方です。
いくつかのパターンがあるのですが、代表的なのは、「おぎゃああああああ」という叫ぶような泣き方です。

「抱っこしてって、言ってるでしょー!」だったり、「寒いってばー!」だったり、はっきり訴えたいことがあって、それを思いきり伝えようとした結果、叫び声のような「おぎゃあああ」になるわけです。

しかも、親が意味を取り違えたりすると、「違う、違うってば。お腹が空いているんだってー!」という感じで、思いきり泣き方がエスカレートします。最もはっきり伝わるよう、悲痛な響きをもった、ひきつったような声で泣きます。

これはもう、絶大な効果があって、親は大慌てで対応しますから、見事なコミュニケーションです(笑)。
ただ、親のほうも慣れてくると、「よくもまあ、そんな辛そうな泣き方ができるもんだよなー」とだんだん笑っちゃう感じになってくるのですが。

他にも、合図(サイン)的な泣き方もあります。

これは、「おぎゃ」的な短い泣き方で、使い方としては、例えば抱っこしていて、「寝てるみたいだねー。ベッドに寝かせるか」という親の会話に対して、「おぎゃ」とひと声泣き、「まだ、起きてるよん。ベッドには行きたくなーい。
もっと、抱っこしていて。」という合図を送るといった具合です。


三つめは、発声練習的な(?)、「おぎゃあ」。

抱っこしているとき、突然「おぎゃあ」と単発的に泣いたりするのですが、これは別に不満や欲求があるわけではなく、ちょっと泣いてみたかった(?)的な泣き方です。

「どうしたの?」「別に、何かイヤなことがあるわけじゃないでしょ?」と聞くと、泣きやむことが多いので、「えへ、ちょっと泣いてみただけ。」という感じでしょうか。

あるいは、大きな声を出して、すっきりしてみたかった(笑)。

親のほうの進化は、だんだん泣き声を聞き分けられるようになってきたこと。泣かれても、即パニックにならないで、落ち着いて対応できるようになってきたこと、ですね。