子育てに、「体験型コミュニケーション」を使ってみました(笑)。
例えば、「お風呂」に入るとき、最初から思い切り楽しい雰囲気を演出する。
「やったー!これからお風呂だー!」「楽しいね。よかったね。」と言いながら、お風呂に連れて行く。
服を脱がすときも、「裸って、気持ちいいね。これから、チャプチャプだよ。嬉しいねー。」と言って準備する。
お風呂に入っているときも、「いい湯だねー。さっぱりするねー。きれいきれいして、美人度アップだー」と嬉しそうに話す。
そうすると、子供は、「お風呂って楽しいものなんだ。嬉しいものなんだ。」と思う。
楽しい雰囲気、嬉しい親の表情と、お風呂が結びついて記憶されていく。
すると、だんだん「お風呂だー」と言うだけで、楽しくなってくる。
「お風呂」とわかると、楽しい気分になってくる。
いまは言葉はわからないけど、ママの「お風呂タイム、わくわく!ちゃぷちゃぷ!」のサンバ調テーマソングと、「パパとお風呂だー」の洋服脱がしで、ちゃんとわかるみたい。すぐ、ニコニコ顔になってくる。
もともとは、服を脱がすだけで泣いたり、風呂から上がってちょっと寒かっただけで泣いたりと大変だったけど、この「楽しい体験」キャンペーンは、大成功。
いまや、日々の楽しいイベントのひとつになったのでした(笑)。
これって、まさに「ブランド体験」の実践版。
ディズニーランドは、たいした乗り物じゃなかったとしても、楽しい気分になれるのは、楽しい気分が既に刷り込まれているから。
あまり面白くないネタでも、売れている芸人が話すと笑えるのは、その芸人と笑いがセットで記憶されているから。
これは、普通の商品にだって、言えます。
私は、缶コーヒーを買うとき、なぜかジョージアを選んでしまいます。
それは、飯島直子がすりすりしながらプロモーションした「やすらぎパーカー」のあたたかい体験が、記憶のベースにあるからです(笑)。